一般社団法人日本セーフコミュニティ推進機構(JISC)
視察・トラベリングセミナー

スウェーデン SCトラベリングセミナー 見聞録13

防災センター兼消防署 翌朝、車でファルショッピングへ移動。最初に防災センター兼消防署を訪ねる。署内の事務所のデザインはやはり違い、ゆったりとしていてなんとなく仕事がしやすい感じを受ける。
署長の前に市の担当者から市の概要の説明をうける。この地域は古くから拓けており遺跡も多くあるという。続いて署長から消防署を中心とした組織や取り組みを聞く。この地域には3つの消防署がある。

消防署の活動 新しい取り組みとして、消防署が自殺予防、高齢者の安全、青年の生活における啓発活動も活動範囲としている。そのなかで高齢者では高齢者宅へ訪問し火災報知機を取り付けることをきっかけとして、高齢者へ生活支援を通じた安全活動を行っている。制服に信頼があり、制服で訪問するということが自宅に他人が入る障壁を低くしているという。高齢者へのサポートメニューは、安全チェックや家庭内安全への助言をはじめとして、電球やヒューズ、バッテリーの交換、カーテンの取り付け、取り外し、ペンキ塗り、コードの取り付け、カーペットの滑り止めなど多様である。
前半の話が終わるとやはりコーヒーブレークである。いつもなにか食べている写真ばかりである。
交通安全

スウェーデン SCトラベリングセミナー 見聞録14

休憩を挟んでの後半は、少年を対象とした「BACK DRAFT」の取り組みを聞いた。
2010年に始まったこの取り組みは、次の三点を目的にしている。一つは少年の疎外感と犯罪の防止。二つ目は自尊心を持たせる。三つ目は消防士として参加の機会を与えるという。 このプログラムは年齢により三つのコースに分かれており、14-16歳のコースになると山岳でのキャンプや冬場の訓練などがある。その他にも実際の交通事故などの救急活動への参加を通じて、社会的使命感などを醸成し、消防士の道もあるという。少年とって消防士は憧れの職業らしく、この取り組みは少年の非行防止と未来の消防士への教育でもあるらしい。
BACK DRAFT 

スウェーデン SCトラベリングセミナー 見聞録15

講義後は消防署内の見学である。こじんまりとした司令室。車庫には各種類の消防自動車が整然と並んでいる。また、この署内には消防自動車などの整備工場が併設され、車両関係は自己完結している。
母屋や命令系統は同じでも日本では同じ署内の消防と救急を、ここでははっきりと所属や勤務を区別して専属にしているとのことであった。
その日の昼食は古くからあるスパ(温泉保養施設)のレストランであった。ここは古くから開けた温泉保養所であり、旧貴族の館であったらしいが今は公的な施設になっている。名残をとどめるように椅子などにもエンブレムが刻印されている。
入り口に三色のプレートがあるが、これは不審者等を目撃したときに細かい身長などの特徴を表現するためだそうである。たとえば黄色くらいの身長の人と表現するらしい。これはストックホルムのホテルにもあった。
BACK DRAFT 

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